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盛りあがってきてる世の中だ。 思い出すことがあるよ。4年前は面白かった☆
ちょうどS.H.U.の活動最盛期。毎週末俺らは代々木公園の並木通りにいた。
かわらぬ日曜の習慣はそこにフープ(=移動式バスケゴール)を立てること。 都心の人通りの多いその場所に、その時間帯だけの特別な空間を創りだす。道往くいろんな人々とバスケを愉しみたかったし、バスケの愉しみを拡げたかった☆
でもその日はいつもの日曜とは違った。 4年に一度のスポーツの祭典、日本の空気がなんだかワクワクしてた。
いつもより早めにフープを畳んだ。 そして仲間たちにはそこで待機してもらいつつ、大致と2人で青シャツが目だつ公園を抜けて彼の当時の住居に向かう。 行き先は池袋、目的はそこにあるデカいテレビだ。
引っ越し屋の身ぶりでテレビを搬出。 すぐにまた代々木公園にとんぼ返り。
2002年6月9日日曜20時。ワールドカップ予選リーグ第2戦、対ロシア。 俺らの狙いは・・・、
いつもの場所(代々木公園の並木通り)でみんなでサッカー見て盛りあがること!
みんなは菓子や飲み物用意して待ってた。 もどった俺ら2人も、テレビ、
 そしてこの携帯バッテリー↑ と準備万端。 なぜバッテリーが必要だったかというと、それはもちろんテレビのコンセントのために。ほんとは発電機でもあればよかったけれど、それは当時持ち合わせておらず。 そしてこの携帯バッテリーが、やがて思わぬドラマの仕掛け人となった。。。。
キックオフ。 車を沿道近くまで寄せて、その荷台にセッティングされたテレビは快調に試合経過を映し出している。 どこからかメールで引き寄せられた友人の友人たちも含めて20人弱でその画面で観戦をはじめた。
独特な空気。非日常の興奮。
ワールドカップという世界規模の祭りの魅力と、自分たちが創りだした不思議な舞台により、そこはやけに素敵な空間に化けてた。
ハーフタイム。0-0。CM。みんなほっと一息。
。。。。。 同時にその時自分に不安がよぎった。 バッテリー残量ゲージが少ない・・・・!?
後半がスタート。 おお、日本攻めてる。
そして稲本ゴーーーーーーールッッ!!!! そこに居たみんなが沸き立った。 ふと後ろを振り返ると、結構な数の通りすがりの人までがこの家庭用テレビに食い入るように見入っている。 歓喜の瞬間だった。
しかしほぼときを同じくしてノイズがする。 「ピーピーピーピー・・・・・・。」 感激に水を差すこの音は、バッテリー残量低下の警報だっ!!
俺はホント冷や汗もんだった。。。。 このままじゃ試合終了まで観戦できるはずもない。 このバッテリーは普段強力で、数時間の連続使用にも耐えていたのでタカをくくっていたが、大画面からの光と音声を発するテレビは予想よりも格段に早く電力を消費してしまっていたらしい!
俺は運転席に身をうつし、キーを回してエンジンをかけた。

そしてシガーソケットと携帯バッテリーの充電器を直結し、クラッチをはなしたままアクセルをかるく踏み込む。

つまりこんな作戦。 自転車のランプが走ることで付くように、エンジンをかるくアイドリングさせバッテリーを充電しつつ、テレビの画面が試合をうつし続けられるように仕向けたんだ。
このとき感動したのは声援だ。 日本代表に、じゃない。 なんと仲間と通りすがりの観戦者たちが、アクセルを踏む俺と踏んばるテレビを応援しての応援コールを上げてくれてたっ!!
この作戦は功を奏し、一時はうつりが怪しくなったテレビもまたしっかりと試合を実況しはじめた。 俺はずっと運転席でアクセルの空踏みしてたけど、それを不憫に思った友達が細工してくれたおかげで、俺自身途中からまた観戦に参加できた。
・ ・ ・ ・ ・ ・ ロシアの猛攻を必死でしのぎ続ける日本。 どきどきしながら見守ってた俺ら。
あれ? そしてテレビもまた電力不足を必死でしのぎはじめた。。。。
テレビは電力が減ってくるとああやって映るんだということを初めて知った。
まず横線のひずみが画面上に走る。 色がどんどん褪せてモノクロに近づいてくる。 30インチ程度のテレビなのに、画面の四方が縮んで15インチもないような大きさの映像になる、・・・・などなどw。
残り時間はあと15分といったところ。 日本代表にもテレビにも、どうにか最後まで持ちこたえてほしかった。 しかしテレビの画面はいよいよCDケース程度の大きさまで縮んだっ・・・。
そして、「ぷちーーーん。」 試合10分を残してきれちゃったよ。。。。
でも。
諦めなかったよ。 電池のつまったラジカセを、車の荷台奥から引っ張り出す。 音がよーーくきこえる様に、屋根の上にどんと置く。
終戦直後をイメージしちゃうような慎ましさと、 無計画にジタバタする自分らとそれを共有してるみんなの滑稽さ。
そしてついにホイッスル。
この記念すべき一勝の幕切れは、音声放送で味わいました!!!!!!
ふとまわりを見渡すと、いつしか50人を超える人だかりがこのテレビを中心に出来ていた。 満足と疲労でふらっと立ち上がった俺らは、突然見知らぬ何人もの奴らに抱きつかれた。
「感動したっっ!」
「マジおまえらさいこーっ!!」
「ありがとぉうっっ!!!」
びっくり。 こんな素敵な一日は想像だにしてなかったよ☆★☆

以下はWikipediaより抜粋。
開催国の日本は、初戦でベルギーと2-2で引き分け、ワールドカップで初の勝ち点を獲得すると、次戦のロシア戦に1-0で勝ち、ワールドカップ初勝利を挙げる。そして、次のチュニジア戦も2-0で勝利し、予選1位通過で、初の決勝トーナメント(ベスト16)進出も決めた。 さてっ、このバスケカフェブログ、はて何位??
p.s., サッカー日本代表の皆様、今年も応援しています。
そして、バスケにもここまでの祭りがありゃ良いね。 バスケ世界選手権(今回は日本が開催地!)にも期待と応援を◎
By MUЯ
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