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もっとも惚れこんでたし、もっとも働きたかった店だ。
『The Daily Grind/デイリーグラインド』

街なかに佇む、いたって普通のコーヒーショップ。 魅力はその空気感の良さにある。
スタッフ間や常連客をいりまぜた会話と、その日の気まぐれで選ばれた曲がその店の音。時折、コーヒーを淹れる音や食器をしまう音、ドアやイスがきしむ音も聞こえる。 うす暗い店内に日射しがさしこむと、空気中にかすかに舞うほこりがきらめいて見える。店内の雰囲気は雑然としていて、そのすきまかしこにサブカルチャーのかけらが散在する。 コーヒーの味も香りもこれまたいたって普通だが、しょっちゅう飲んでいるとやけに恋しくなってくる。といってもそれは、あの店であの雰囲気のなかで味わうという時間自体への恋しさがつよいが。
 
日常との境界が溶けあってしまったようなスタッフのありさまがいい。 ブラックにミルクを注ぎいれた10秒後のまじり具合。 お客にもスタッフにも心地よくながれる日常があり、それが自然に醸し出されてる。
いずれこのブログでも紹介したいが俺は、[Empire Records/エンパイアレコーズ]という映画がすきだ。レコード屋店員たちの話だが、ここはその映画の風景を現実に垣間見られるような、雰囲気を肌で感じられるような店なんだ。

あの一部になろうと願った。 縁をつくりたかった。
このカードは
 2枚目だ。
渡米後一ヶ月経ってた当時。 職探しに150店舗くらいまわったが、この店にはとくにたくさん足を運んでレジュメをわたし、話の糸口をあさってた。 (かるく執念感じるかもだが、表向きはもちろんクールにね◎) 結局かなえそこねた望みだったが、あそこに向かうこと自体ワクワクできたし、行動そのものに意味がある。
いまは日本で、あの憧れなんかも原動力にしてカフェ開業へと活動中だ。
さてっ、このバスケカフェブログ、はて何位??

場所はロサンゼルスMelrose St.の外れ、バスケの強豪校Fairfax High.の真向かい。 観光でも訪れやすい場所なんで、興味あればぜひ。
By MUЯ
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