| | |
|
各チーム、残すはあと5試合程度。。。
全30チームの中から、東西カンファレンスでそれぞれ上位8チーム、総勢16チームによるプレイオフが迫ってきている。 レギュラーシーズンを好成績で乗り切り、早い段階でプレイオフ進出を決めたチームは主力を休ませ、ベンチメンバーの成熟度を高めつつ、主要な武器や戦術を要所要所で隠しながら残り試合をこなしていく。 一方プレイオフ進出争いから脱落したチームは、残る試合を戦いながらもどこか熱意に欠ける場面が見えたり、早くも今期を振り返ったり、来期の展望を匂わせたりすらする。
そんな時期見ていてもっとも面白いのは、ギリギリのところでプレイオフ進出争いにとどまり、残されたわずかな進出枠を巡って火花を散らす同カンファレンスのチーム同士のゲームだ。

↑ これが今夜(4/20/2012)最新のデータ。 EASTERNではNew York、Philadelphia、Milwaukeeから2チーム、WESTERNではDallas、Denver、Utah、Phoenix、Houstonから3チームがプレイオフ進出を勝ち取ることができる。
これらのチーム同士の対戦は時折、もはやプレイオフに突入しているかのような熱気を会場や選手・コーチたちが放つから面白い。
俺はたいてい東西に1チームずつ、好きなチームがある。 俺が好むようなチームはいつも、ギリギリでプレイオフに残るか残れないかだったりする。
今年のシーズンも、WESTERNに関しては残念ながら終わってしまった。。。 ほんの数日前に脱落が確定したPortlandは90's後半から応援してるチームだ。
EASTERNに関しては、実はいま、ものすごくエキサイティングな状況にある。 俺が好きなのはMilwaukee BUCKS。ほんとにギリギリのところに踏みとどまり、どうにか残り3チーム中2枠のプレイオフ進出を狙ってるという状況にある。
こんなに熱心にNBAを追いかけているのは数年ぶりだし、初めて魅せられた10代の頃から考えてみても、これだけのゲーム数を見られることはかつてなかった。アメリカに住んでた頃だって、まさかテレビにかじりついてたわけじゃないしねw。 というわけで今期から店ではじめたNBAの放映については、誰よりも俺自身が深く感謝している。。。
Portlandの魅力は、まずインサイド。
リーグを代表するPFの一人であるラマーカス・オルドリッジという選手がすきだ。そこに現在リーグ最年長のハードコアなベテラン、カート・トーマスとシーズン途中に移籍してしまったマーカス・キャンビーがいた様は、かつて好きだったミラクルKNICKSの匂いもしてだいぶ惹かれたよ。さらにニコラス・バテュムの能力の高さやセンスの良さと、こちらもトレードでいなくなってしまったがジェラルド・ウォレスのハッスルっぷりがすごく好きだった。

一方バックコートに関しては実は、ひさびさに見始めた頃はいろいろ疑問があった。ジャマール・クロフォードは文句なしに良い選手で、一瞬のドリブルの切れもすごく好きなんだが、スタートのフェルトンとマシューズに関してはながらく疑問符が消えなかった。。 しかし、ずっと見ていくうちに、マシューズのタフなハートになんだか魅せられはじめた。キャリア的にもドラフト外の苦労人だしね。 そしてフェルトンは、トレードデッドラインでの監督交代後にようやく輝きだした。今のPortlandの監督は33歳という若さのカナレス。以前のマクミラン監督よりもアップテンポなシステムをとるため、ようやくフェルトンも持ち味を発揮できるようになったのかと思う。 彼ら2人に関しては、もう一つ最近気づいたことがある。彼らの雰囲気がどこか、俺がL.A.にいた頃にずっと応援していたABAのチームInglewood COBRAS(*GYMRATSの岡田卓也のABAデビューチーム)のメンバーの雰囲気に重なるような気もしている。というわけで今は、愛着も含めてすごい好き。 さらに今期のトレード以降、たぶんNBAの全チームで一番多く新顔が入ってきたのがこのチームなんだが、その中で最高に良いのがPFのJJヒクソン。エネルギッシュなプレイと楽しげな笑顔で、チームに勢いと良いムードをもたらす起爆剤。オルドリッジとのバランスや連携もよくて、来年にすごく期待している。
Milwaukeeは逆にまず、バックコートの存在感がすごい。

看板選手ジェニングスと、今期途中にGolden Stateから加入してきたエリスの高卒デュオはどこよりも強力。しかも飛び抜けてクールだ。特にジェニングスは、シュートセレクションの良さと駆け引きのうまさ、行くべき時の決定力やチームオフェンスを牽引する創造力など、どれもこれも素晴らしいPG。高速で得点を量産しつづけるエリスを相棒に得たいま、この2人が不敵なオーラを放ち出すと彼らはまるでギャングスターのごとくやばい。 控えもまた実にいい。とくに俺はマイク・ダンリービーの静かな自信に充たされたようなプレイがすごく好き。白人の美学を感じさせる見た目や雰囲気もなんか良い。またショーン・リビングストンの万能で潤滑油的なプレイスタイルも彼ならではの持ち味を感じて小気味よい。ウードリックはなぜか囚人のような髪型をした安定感のある2番手ガード。 そしてこのチームはフロントコートもまた、独特の味わいがある技巧派揃い。 まずはドリュー・グッデン。Cとしてはサイズ不足ながら、ペリメーターの上手さとファウル取得技術の高さで器用にタフに頑張り続けるさまが最高に渋くて感動する。そしてシーズン中も進化が著しかったのがエルサン・イリャソワ。とくに3Pとリバウンド、ランニングプレイが強力で、非常に頼もしいオフェンシブオプションになっている。 デルフィノは安定感あるプレイと、複数のポジションがこなせてつぶしの効く感じがいい。アルゼンチン系ならではの濃い佇まいがこのチームの多彩な感じをさらに際だたせているから、そこでもいい仕事をしてるなと思う。 バムーテはディフェンスに定評がある。とはいえオフェンスでも気づくといい仕事をしているし、あまり目立つタイプのプレイヤーではないけれどチームへの貢献度はかなり高いと感じる。 ジョン・ルーアーは前半かなりよかったルーキーのPF。俺がこのチームに興味をもったきっかけも、実は彼のプレイだった。後半になってあまりプレイングタイムを得られなくなったけれど、またあの思い切りがいいオフェンスと、しっかりと頑張ってる感じのプレイが見たい。 サンダース、それにエリスと共に移籍してきたユドーの2人は、レギュラーシーズン終盤になるにつれて少しずつ存在感を増してきている。身体能力の高いサンダースのブロックは実に強力だし、同じく優れた体躯を誇るユドーと並び立つと2つの黒い巨大な塔のようで、オフェンスする側はかなりやっかいな思いをしてくれるはず。 あとMilwaukeeに関してもう一つ云えば、シーズン途中のトレードでアンドリュー・ボーガットを放出してしまったのはすごくショックを受けた。あのトレードがなければエリスとユドーの加入はなかったし、その後チームの得点力はじめ、各スタッツが上昇したことを見ても間違いなくいいトレードだったと思う。 けれどボーガットほんと好きだったんだよなー。。 ハワードやかつてのシャックみたいに局所的に最強ってタイプの化け物系Cではなく、その選手が入ることで3Pラインからペイントまで継ぎ目なく玉の流れがスムーズになるような楔のC。ブロックショットもリバウンドもよくて、文字通りDFの要だったし、なによりも優れたパサーであるとこにも憧れちまう。怪我がちで不遇をかこってた部分もあったから、来期以降、新天地Golden Stateでの活躍を心待ちにするよー。

話をMilwaukeeに戻すけど、このチームは現在、1ゲームあたりの平均アシスト数が全NBAチームの中でトップ。得点もたしか3位くらい。さすが現役時代に30アシストというNBA最多アシスト記録を達成したスカイルズ監督のチーム。優れたパッシングゲームを展開してるのが、数字にも顕れてる。
俺はガードがくせ者で活きがよくて、インサイドは技巧派とブルーワーカー揃いというチームがなんだか好きで仕方ない。 余談だが、現実に自分が在籍するストリートのチームS.H.Uもまさにそんな感じがしていいなと思う。
長々と綴ってしまったが、こんな感じでNBAはすごく魅力的だし、プレイオフ進出争いのいま、そして来月からのプレイオフ開幕でどんどん最高潮にエキサイティングになっていく。
もう、だいぶ気になるはずっ。一緒に見よう→ “BALL TONGUEでNBA観戦を!”
BALL TONGUEオリジナルグッズ、オンラインストアでも好評発売中♪ さてっ、この木場のバスケカフェブログ、はて何位??
By MUЯ
|
|
| | |