| | |
|
最終候補は6作。俺らのもそのうちの1つ。 暗闇でのバスケの1ショットを土台に、"Work Hard,Play Harder"とメッセージを載せた作品がそれだった。
 *clickで拡大可。
投票期間1ヶ月のあいだ、ずっと他に大差をつけて1位。 嬉しかったけど、その張り合いのなさは不思議でもあった。 けれど締め切り1日前の午後、突然追い上げてくる作品があった。まずいぞと思った俺と仲間たちはそれぞれ手を尽くして、SNSやメールを通じて方々に応援をお願いした。その日30日の夜22時頃には数票差で抜かれかけたこともあったけど、みんなの努力の甲斐あって日付変わる頃にはまた数十票差で抜き返していた。
ただ、その競ってる相手は急激に票を伸ばせることがわかったから、その日の真夜中、俺は色んな知人・友人に改めて一人一人、協力をお願いするメッセージを綴った。このポスターデザインに深く関わった他の仲間たちもきっとそれぞれ、尽くせる手を尽くしていたようだった。
徹夜明けで昼頃起きて、票数を確認すると100票以上増えてた。2位の例の作品とは180票差くらい。自分たちへの票はしばらく経つとまたパラパラ増えたりして、応援してくれる皆の力を感じさせてくれる。本当に嬉しかった。一方で、他の5作品は俺が寝る前から1票も動いていない感じがする…。それはそれで、なんだか不気味だった。
投票最終日だったその日の夜、店に集まってた友達・常連さんたちはすでに祝勝会ムードだった。 2位との票差はさらにちょっと開いてた。俺はなんかちょっとまだ警戒心があったから、料理の合間に時間出来たらRTとかして、なんとか逃げ切れるよーに願ってた。
21時半頃、急に店内の皆がザワザワし出した。 「動き出したよ…!すごい増えてるよ…!!」 胸騒ぎしながらサイトを確認すると、たしかにすごい。。。。 時計の針に合わせて水位が増すかのように規則的に、2位だった作品の票数がみるみる上がっていく。
差がどんどん縮まっていく。まず100を切る。そして50を切る。数票差になる。あっさり抜かれる。離されていく。みるみる離されていく。。
悪い冗談のようだ。 どんよりした心地になったが、ただ指をくわえていても差は拡がるばかり。 俺は唯一知ってるsharkの関係者に電話をした。この、異常な得票数の伸びを確認しておいてくれとお願いした。
この指摘と関連性があったかどうかは定かではないが、ほどなくしてその作品の票の伸びはパッタリと止まった。 結果として競争相手はわずか30分ほどで、300票を不自然に積み上げた。 俺らはおよそ180票勝っていた状況から急に、だいたい120票を追い上げる展開になった。 残された時間は1時間半をちょっと割ったくらい。 しかし、この票差ならどうにかまだこちらにも努力の価値はあると思えた。
このとき店内にいた誰しもが、そして違う場所で票の動向を見守っていた複数の仲間たちや俺自身が、明らかな不正を感じていた。だから俺はそのままそれを表現した。“このままだと不正に負けるから、とにかく力を貸してくれ”とSNSに発信した。もう俺らだけの作品じゃない。応援してくれた一人一人の気持ちに応えたいし、この作品に込めた想いも時間も必ずカタチにしなきゃと思ったから、それも書いた。 その意見はかなりの支持を得て拡散されていき、最終的にわずか3票差だけど俺らは1位を取り戻した。 同時に、投票期間は終了した。

しかし昨日夕方頃発表された結果は、最優秀賞としてこの不正を働いた2位の作品を採用するとのことだった。
いま現在、俺の疑念はこうだ。
俺らは何と競い合っていたのだろう…。 まずそれを思い、おおきく思い浮かぶ回答は2つ。
*最優秀作品のポスターはコンテストを主催する会社そのものか、会社と結託したデザイナーの作品であるということ。 *最優秀作品のポスターは会社とは無関係だが、受賞を狙って不正な票操作を行いそれが結実して採用されたということ。
下の可能性であればまだいいな、と思っている。 もし上だった場合、最初から俺らはツんじまっている。出来レースもいいとこで、1位を獲得したところで結局最終的には会社の判断次第になってしまうのだから。たくさんの生身の人間や様々なウェブ媒体を通じて、無償のsharkプロモーションキャンペーンに従事したよーなもんだ。応援してくれたみんなに本当に申し訳ないし、俺と仲間の作品や腕、あの夜のバスケ空間をコケにされたよーで、やはり腹も立つ。
いまだから明かすが、俺はこの作品を含め全部で24作応募した。 “応募点数はいくつでも構わない”と募集要項にあったから、俺はこのsharkブランドに対して、アーティストとしての自分の現力量と、自分の軸にあるストリートボールカルチャーを全力で表現しようと決めた。 俺らはいつも口にするよーに#HARDWORKしてんのが好きだ。そんな生き方にエナジードリンクは好相性。 ちょっと無理してでもドリンク飲んで頑張って、やりてーようにやる生き方を表現することは、いろんな要素がぴったり合致していると思えた。 そしてテーマはたまたま"NIGHT SHARK"だった。自分の作品の方向性としては夜が一番好きだから、制作してるのは愉しかった。 さらに結果としてポスターに採用されれば、バスケに関心のなかった人の日常にも、エナジードリンクのビジュアルイメージとしてストリートボールの1シーンが刷り込まれるようになる。バスケ以外のとこでバスケを表現することは俺の大事なテーマの一つだから、それが叶うかも知れないことも強く背中を押してくれた。
俺はアーティスト/デザイナーの肝は疾さと量だと思っている。 質がいいのはある程度当然のことで、それを備えつつ圧倒的な疾さと量を示せるかどうかが勝負を分けると思っているから、とにかく短期間でたくさん送った。 あとでよくよく考えると、複数の作品が候補に残ってしまったら票が割れて共食いに鳴ってしまう危険性もあったから、最終候補に残ったのが俺の作品中だと1つに絞り込まれたのは良いことだったが、とにかく俺は作家としてのインパクトを相手に示したかったのだ。
もはや貯めとく意味もないから公開するよ。どれも、イケてるだろ^^?
最後に改めて、応援・協力してくれたみんなありがとう! このまま黙ってあきらめることはしない。これが、普通の相手と僅差で競って判定負けなら何も言わないがな…。 疑念の答えを究明するために、やれることはもーちょいやってみる。また、知らせるよ!
BALL TONGUEオリジナルグッズ、オンラインストアでも好評発売中♪
NBA連夜放映中!観戦バーチャージ等はないので、どうぞお気軽にご利用ください。 さてっ、この木場のバスケカフェブログ、はて何位??
By MUЯ
|
|
| | |