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去年のラテンビート映画祭で「名誉市民」の邦題にて上映されたこちらの作品。 笑う故郷/EL Ciudadano ilustre

スペインの豪邸に暮らすアルゼンチン出身のノーベル賞作家ダニエル。 彼は人嫌いで、受賞後届く数々の招待状をことごとく断り続けていた。 実は、受賞後5年経っても新作を書けないでいたのだった。 そんな中、生まれ故郷アルゼンチンの田舎町サラスから「名誉市民」に選ばれたという招待状が届く。 秘書が止めるのも聞かず一人、サラスの地へ赴く。

着いた空港からタクシーで向かう道のり、トラブルに巻き込まれたダニエル。 大変な思いをしてサラスへ到着すると、故郷の人たちから熱烈な歓迎を受ける。 名誉市民の贈呈式に始まり、町の人たちとの交流会、幼友達アントニオ、 昔の恋人で今はアントニオの妻となったイレネとの再会。 40年ぶりの故郷での楽しい時間を過ごすのだった。



ダニエルが滞在するホテルには、町の人が無理な頼み事をしに来たり、熱烈なファンが押しかけたりした。 そんな中、町の絵画コンクールの審査員を引き受けたことからトラブルに巻き込まれていく。 そして最初は、好意的だった町の人たちや旧友らとの関係も徐々にぎくしゃくしていくのだった。


町全体、そこに住む人も、ミステリアスな雰囲気なのが、うすら怖いし ダニエルへの嫉妬から起こす行動も、突飛で恐ろしい。 物語の中で、なぜ、彼が故郷を捨てたのかということは描かれていないが 町の中で、だんだんと相容れない感じになっていくさまからなんとなくその理由がわかる。 そんな中で、滞在するホテルの受付の作家志望男性との交流はホッとする場面だ。 驚きと恐怖に富むこの物語。。。とにかく、見てる間ずっとこわごわしながら見ていた。 「なんか、この後起こりそう」という状況がずっと続く展開は、ものすごく疲れるけれど それ以上にワクワクして目が離せないものだ。




途中、これホラー映画になっちゃうの?!なんて思ったけれど 最後は、色々とひっくり返された展開に思わずおおー!にやり、となる。 成功した作家の美談ストーリーになっていない点もいい。 同監督作品の「ル・コルビュジエの家」の時にも、見終わった後になんとも言えない感じになったけど。 今回もこれまた面白いので、鑑賞後もいろいろ思い出しては考えさせられた。
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さてっ、この木場のバスケカフェブログ、はて何位??
By hojaluna
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