MIKE&MIKEとHOOPのこと。 by MUЯ
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諸行無常、イイこともワルイことも。
当たり前のように流れていく日々も絶えず変化に充たされていて、続くと思っていたものが変わる。在るはずだったものが失われる。 前に進むために大切な変化もある反面、誤った判断がもたらした悲しい結末のようなものもある。
思い立ったら、せめて声をあげようと思う。もちろんあえての沈黙という選択肢もとることはあるけれど。

これは、PORTLAND TRAILBLAZERSのローカル放映を担当する実況と解説のMIKE&MIKEを思い、つくったアートワーク。



2015-16シーズンの終盤は、ほんと誇らしかったな。 アメリカでも日本でも沈むと思われたチームは、Lillard&McCollumを中心に素晴らしいまとまりを見せて快進撃を果たしたし、監督もGMも仕事の腕が冴えまくってた。
そんなチームを語る声は、いつも選手とポートランドへの愛情に満ちたこの2人だった。11年間、この軽妙な掛け合いでバスケットボールを深くわかりやすく教えてくれたし、魅力をしっかりと伝えてくれた。
実際彼らは、NBAやアメリカのメジャースポーツ界でもなかなかの人気あるプロフェッショナルなコンビとして知られている。そして彼ら自身、いまのこの仕事とチームをとても愛している。
来季に向けてさらに愉しくなりそうなBLAZERSを見ながら、ふと歓びとともに浮かんだ思いがある。 "リーグに誇れるデュオが、コート上にもコート脇にもいるぞ"と。それが上の絵、"The 2 Best Duos In The League"のそもそもの着想だ。
ところがオフシーズン早々、驚きのニュースを聞くことになった。彼らはクビらしい。。。。
そして、もう1個ある。

さらに身近なとこで、さらに深い衝撃…。 27年刊行を続けていた日本のNBA雑誌HOOPが、休刊を発表した。
毎月#HOOP_NBAを語る会などで顔を合わせる編集部の彼らの、仕事に対する愛や献身を知っているだけに残念でならない。 このニュースが知られたあと数日の世間の反応を見てると市場のニーズはか細くなってしまったようにも見えるけど、しかし実際のところ出版不況のせいじゃない。それに売れる売れないだけの問題の傍らには、マスメディアが情報を拡散する前段階の架け橋としての専門スポーツメディアの存在意義もあるし、次世代の子供たちにとってNBAカルチャーの入り口になるという役割もある。世界的なNBA人気も日本のバスケ人気も上昇気流にある今、これからの可能性を閉ざしてしまうのはやってる本人たちにとっても辛いことだ。
ちからになりたいけど、妙案はない。
せめてもと思い、真理をHOOPの文字に連ねて書いた。 2世紀頃の中国で紙が発明され、その後木版印刷が行われるようになる。15世紀中ごろにはグーテンベルクが活版印刷技術を築き、そこから印刷という産業が成り立つようになったとか。
"歴史は紙の上ではじまる"
冊子になった彼らの仕事はこれからも読み継がれていくし、例えばいまNBAを語る会に集まってくれてるような猛者たちも、少年のころだったり、まさに今だったり、HOOPのような雑誌の薫陶を経て大人になってる。
あの発表の文中には "また、折を見てNBA情報に特化したHOOP特別号の発行を検討してゆく所存です。" という記述もあるように、これからもこれまでとはまた少し違ったカタチでいい雑誌を発行してくれる可能性もあるし、その際にはもちろん全力でバックアップするよ。
諸行無常。たいせつな物事がそこに在るうちに、出来ることややりたいことはやっておきたい。
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NBA連夜放映中!観戦バーチャージ等はないので、どうぞお気軽にご利用ください。 さてっ、この木場のバスケカフェブログ、はて何位??
by MUЯ
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