#chappedskin epilogue(旅の日記) by #BALLTONGUE
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エピローグ

13〜14年ぶりのLAは、干支が1周以上しただけあっていろいろ違う。空港にRide Appの待合場が出来ていたし、ストリートパーキングでカードが使えるようになっていたし、レジでいちいち鍵を借りなくても使えるトイレが増えていたし、ステープルズセンターの周囲が見違えるほど発展していたし、メトロの交通網が拡大してそれなりに利用者も増えていたし、かつてはほぼ存在しなかったアイスコーヒーが色々な店で売られていたし、当時行きつけの店や景色のいくつかも失われてしまっていた。一方でもちろん、脈々と変わらない魅力や特徴もある。




アメリカのこと、日本のこと、自分のこと、自分たちの店のことなど、様々な焦点を合わせなおす旅だった。いまいる場所から物理的に無理やり身体を引っこ抜いてそれまでの優先事項をすべてフラットに放置した上で、イメージを超えた色んなことを体感して、二次加工以前のオリジナルに直に接することで、これまでとは異なる視点を獲得したり、忘れていたなにかに再び気づけるから旅は美しい。 色んな家族のカタチや仲間の縁に触れる旅でもあったな。心の芯に触れる炭火のような温もりが、胸のなかのどこかに灯されたままだ。 帰りの飛行機に向かうクリスの車の中で撮ったふざけた3人の写真と共に、日本から感謝のメッセージを送った。つぎはまた10年先とかにならないといいなと言うので、ウォーホルが言うようにビジネス上手くやらなきゃなと返すと「おまえはおまえの道を往けよ」と。



ウォーホルの言葉とは、最終日前日くらいに俺がガラクタ屋で見つけてきたパネルにあった一言。 “Being good in business is the most fascinating kind of art.”
買い物帰りの俺らをリビングで迎えたクリスがなにかイイ物見つけたかと聞くので、そのパネルを見せると「カッコいい!」と気に入ったあとに、けどどうせなら「俺は自分の道行きます」と書いてMURとサインして貼っておいた方がカッコいいな、と大笑いしはじめた。


このパネルは11/1金曜に営業を再開した際、すぐにトイレの上のほうに飾りつけた。実際俺や俺らは、今やっているこの仕事でカタチにしたいことや叶えたいことがもっともっとたくさんあるし、応援してくれる日本の家族や仲間と、この店を大切にしてくれるお客さんの気持ちにも応えたいし、アメリカの仲間や家族の許もまた数年のうちに訪ねたい。だから指針みたいな気分も含めて、アートとビジネスを頑張れそうなこの言葉が綴られたパネルを買った。 この言葉があのアメリカを代表するポップアーティストから発せられた文脈や背景をあえて知ろうとは思わないが、ときに破れかぶれの開き直りにも聞こえるこの言葉の在りようが、なにか滑稽で好きだ。スカしていながら、やけに人間臭くもある。 そしてこれを目にする度、対句のように俺はやつの言葉も思い出す。
「おまえの道を往けよ。」
うはは、忘れないよ。

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by MUЯ
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